自分がうつになりまして。

うつ病になってしまった30代男のリアルな話を書いていきます。

その2~自分が壊れた日~

こんにちは、こんばんは。

2回目の投稿でございます。
 
今回は、私の精神が限界を迎えたときの話を書いていこうと思います。
 
 
①驚きの面接突破&入社
 
前の記事でも書いたように、今の職業はシステムエンジニアです。
頭に「なんちゃって」がつきますが(笑)
新卒で何を思ったかIT企業に就職してしまい、プログラマーとしての会社員生活をスタートしてしまいました。
その後、何度か転職し、徐々にITから離れた仕事をしていたのですが、派遣社員契約社員が関の山で、とても正社員で働ける状況ではありませんでした。
 
そんな折に出会ったのが、今の会社です。
SEプログラマーの求人だし、しかも過去にやったことのないweb系のシステム開発とあって、不安しかなかったものの・・・
「紹介予定派遣」だったし、紹介されたのに「なんとなくイヤ」みたいな理由じゃ断りにくいし、どうせ受けたところで不合格だろうしな~と思いながらも、流されて面接を受けました。
 
そしたら、なんと合格。採用されてしまいました。
 
「自分で勉強してやってくれそうな気がする」と社長が成長性を見込んでくれたみたいでした。
数カ月後には正社員登用もしていただき、正社員として働き始めました。
 
 
②お荷物からの急成長
 
入社して半年は、やはり使いものにならなかったです(汗)
プログラムは分かんないし、業務要件は分かんないし、資料作りは下手だし。
嫌味も言われました。
 
それでも、がむしゃらに続けること半年。
納期の短い案件をいくつもこなしていった結果、しっかりと成果を出せるようになりました。
社長はじめ先輩方も急成長していると認めてくれました。
 
 
③肉体的負担の増加
 
成長できて結果が出せるようになったのはいいものの、
その後は狂ったように案件を振られ。
土日祝出勤は当たり前、残業時間が100時間になろうかという月もあり。
肉体的に疲れがたまっていきました。
 
それでも、新卒時代と違って結果を出せていたし、その分給料も増えていたので、
まだ何とか頑張れていました。
 
 
④精神的負担の増加
 
ところが、ある一つの開発案件を抱えたころから、精神的な負担がグンと増えました。
ここで、社内の人間からも、顧客からも、精神的に痛めつけられました
 
ちょうどその頃は会社としてこれから売り出すパッケージ商品を開発していたころで、
その担当案件をパッケージ販売第一号にすることになりました。
そうなると、初めての事業ですから、社内の運用体制もそれまでと変わるわけで、
単刀直入にいえば仕事の押し付け合いが始まりました。
 
本来は他の部署でやるべき仕事まで、私が押し付けられる形になり、
いつもに増して仕事量が増えました。
休日出勤はもちろん、徹夜もしました
 
さらに、この案件では顧客からもチクチク言われ続けました
「打ち合わせの時と話が違う」とか。
社内で共有されていなかった要件を、頑張って開発しようとヒアリングしていたら
「ウチに責任ないだろ」とか。
 
いや、おっしゃることは正論だと思うんです。
打ち合わせで何か不用意な発言したのであれば、悪いのは弊社だし、
打ち合わせで伝えた要望を共有できていなかったのも、悪いのは弊社です。
 
ただ、言い訳させてもらうと、私はその打ち合わせに出ていないんです。
私の会社の別の人が打ち合わせに行って、ヒアリングして、
ヒアリングした内容を私に伝えてもらって、開発しているんです。
で、ヒアリングした内容を伝えるときに、漏れがあったんです。
 
こんなことは言いたくないんですけど、顧客が怒っているポイントについて、
私が何か失敗したわけじゃないんです。
でも、開発段階になって、顧客と電話で話していたのは私だから、顧客は
私に文句を言うんです。
 
顧客の主張は正論でも、自分の責任じゃないことばかり責められたうえ、
打ち合わせに行ってた社内の人たちは何も対応してくれないので
ものすごくストレスでした。
 
 
⑤精神の限界を超えさせた一言
 
入社一年目から、ずっと一緒に開発をしてきた上司の一言で、ギリギリでもっていた精神が限界を超えました。
 
顧客といくら電話しても、こちらの話を聞いてくれないと相談したときの一言。
うまく落としどころを見つけられない私の話し方に問題があると指摘した上で、
そんなんならオレが担当やってたほうがよかった
 
たった、これだけです。
この一言で、それまでの頑張りを全部否定された気分になりました。
土日も関係なく、終電まで働いて、徹夜までして自分の時間や精神を削ったのは何だったのか
 
この日を境に、体調に変化が出ました
それまでは、疲れがとれないな・・・程度で済んでいたものが、こんな症状が出始めました。
 
頭の中にモヤがはったような状態になり、ぼーっとして考えがまとまらない
脇腹が痛む
電話のディスプレイに顧客の番号が表示されるだけで吐き気がする
食事がのどを通らない
毎日おなかを下す
 
この状態でもなんとか働き続け、無事リリースしました。
しかし、もう限界だと感じ、部長に相談しました。退職したいと。
 
部長からは、退職はしてほしくないので、休職をするか、顧客から連絡がいかないように自宅で働くかを提案されました。
 
この時の私はまともに働ける状態ではなかったので、休職を選択しました。
それから2週間ほど、抱えていた案件を引き継いで、私は休職に入りました。
 
 
徐々にストレスが溜まっていって、ある時のほんの些細な出来事がきっかけで、
まるでコップに入れた水が溢れるように、精神を壊したんですね。
 
うつ病は次第に、そして突然に
もし、これを読んでいる方で、ストレスを抱えていて、何らかの不調が表に出ているのであれば、メンタルクリニックの受診を考えたほうがいいです。
報われない頑張りは、自分のためにはならないです。
経験者は語る。
 
その3に続く。